絶対にダメージを受けないスキルをもらったので。 絶対にダメージを受けないスキルをもらったので、冒険者として無双してみる(六志麻あさ) : Kラノベブックス

絶対にダメージを受けないスキルをもらったので、冒険者として無双してみる 本の通販/六志麻あさの本の詳細情報 |本の通販 mibon 未来屋書店の本と雑誌の通販サイト【ポイント貯まる】

絶対にダメージを受けないスキルをもらったので

ジャンルでさがす• これから出る本をさがす• フェア• ジャンルでさがす• ジャンルでさがす• 電子洋書• フェア• ジャンルでさがす• 和雑誌• 海外マガジン• これから出る本をさがす• 和雑誌• フェア• 海外マガジン• ジャンルでさがす• DVD• フェア• ジャンルでさがす• フェア• 北海道・東北• 北関東・千葉• 神奈川• 中部・北陸• 中国・四国•

次の

『絶対にダメージを受けないスキルをもらったので、冒険者として無双してみる』の詳細情報(N0955DV)

絶対にダメージを受けないスキルをもらったので

ギルド長の執務室でラフィール伯爵は彼女と初めて対面した。 「この娘が……そうなのか」 三つ編みにした黒髪に、そばかすの浮いた野暮ったい顔立ち。 だが彼女の力は、世界に混乱と災厄と……そして変革をもたらすのだという。 「意外と普通っぽい娘だねぇ」 ギルド長のテオドラもどこか拍子抜けした顔だ。 この場にいるのはラフィールとテオドラ、そしてバネッサ、エレクトラ、セフィリアの五人だった。 今日は顔合わせと、そしてとある『実験』を行うために集まったのである。 (こんな平凡そうな娘に、世界を変えるほどの力があるというのか) ラフィールは内心でつぶやいた。 未だに信じられない話である。 だが、彼は知っていた。 現在、信仰されているのは主に至高神ガレーザや戦神ヴィム・フォルス、癒しの女神であるアーダ・エルあたりだ。 他にも、すでに信徒は失われたが、守りの女神イルファリアや殺戮神メルギアスといった名前もある。 彼女たちはそんな神々から選ばれた使徒らしい。 ならば、利用しない手はない。 バネッサたちがラフィールやテオドラを利用しようとするなら、その裏をかいて、こちらも彼女たちを利用する。 宿願であるアドニス王国の強国化も成し遂げられるかもしれない。 この国を裏から牛耳り、世界に覇を唱える支配者にすらなれるかもしれない。 ラフィールの野望は燃え盛っていた。 (ハルト・リーヴァにもそろそろ接触してもいい頃合いか) 収集した情報から判断すると、彼もバネッサたちと同じく神の力を持つ使徒の可能性がある。 (不肖の娘たちを利用してもいいかもしれん) アリスとリリスは先日ランクAになったと聞いた。 その辺りを口実に使えば、彼を屋敷に呼べるだろう。 エレクトラは地下室への道を歩きながら、内心でつぶやいた。 神のスキルを持つ者が三人。 そして冒険者を統べるギルド長と、アドニス王国の実力者。 「『実験』が上手くいけば、我らの計画を次の段階に進められるわけだな」 「かつて、神話の時代に繰り広げられたという神と魔の大戦……その再現かねぇ」 ラフィールの言葉にテオドラが笑う。 二人に神のスキルのことを直接話すことは禁じられている。 話そうとすれば体に激痛が走るのだ。 スキル 保持者 ホルダー たちに課せられた制約だった。 だが察しのいい二人は、すでに大半のことは分かっているのだろう。 太古の遺跡や古文書などから、自分たちの知らない情報まで集めているかもしれない。 だから、神のスキルのことを直接話せなくても、計画を進めるのに大した支障はなかった。 「いいえ、今度は少し違いますわ」 バネッサが微笑みを返した。 気品と色香を兼ね備えた、艶やかな笑顔。 今日、彼らが集まったのはそのためだった。 「ここだね」 テオドラが扉を開く。 そこは巨大な石室になっていた。 壁には七つの宝玉がはめこまれている。 そのうちの五つは明滅し、二つは輝きを失っていた。 「……なるほど、スキル 保持者 ホルダー の状態を表わしているのね」 つぶやくバネッサ。 集めた情報によると、七人のスキル 保持者 ホルダー のうち、『殺戮』と『支配』の力を持つ者はそれぞれ他の 保持者 ホルダー と戦い、死んだようだ。 「ねーねー、あの石綺麗だね。 チカチカして」 無邪気にたずねたのは、セフィリアだった。 にっこりと笑いながら、こちらに近づき、 「おねーさんもそう思わない? えいっ」 むに、むに、とエレクトラの胸元を両手で揉んでくる。 「……ナチュラルにわたしの胸を揉みしだくのはやめてくれないか、セフィリア」 憮然と彼女をにらむエレクトラ。 「えー、けちー」 「隙あらば触ってくるな、君は……」 「スキンシップだってば、えへへへ」 笑うセフィリア。 今一つ、真意の読めない笑顔だった。 一見して人畜無害に思える。 だが、その目にはなぜか底知れない闇が潜んでいる気がするのだ。 何度か予知をしたものの、セフィリアについて多くを知ることはできなかった。 予知の精度の問題もあるが、もしかしたら神のスキル 保持者 ホルダー に対しては、予知の効力が薄いのかもしれない。 どちらにせよ、警戒は必要だ。 セフィリアに対してだけでなく、バネッサに対しても。 「仲良くじゃれ合うのもいいけど、そろそろ始めましょうか」 「別にじゃれ合ってない」 「いいよー」 ますます憮然とするエレクトラと、朗らかに答えるセフィリア。 「あたしがまず異相空間を出すわ。 この術はかなり不安定で崩れやすいので、セフィリアさんは修復や補強をお願い。 最初は小規模なものから始めましょうか」 「んー、小難しくいお話はセフィリアよくわかんなーい」 「……あたしが今から出すものを『直し』てくれればいいのよ。 後は逐一、指示させてもらうから」 「んー、まだよくわかんないけど、わかったー」 気楽にうなずくセフィリア。 エレクトラは、この段階では手伝えることがないため、ただ見守るだけだ。 (上手くいくのだろうか。 この計画は) 自問する。 胸騒ぎが大きくなった。 不吉な予感が、このところひっきりなしにやってくる。 (わたしの未来は明るいのだろうか。 それとも) 最近は、以前にもまして未来の映像がはっきり見えるようになった。 もともとエレクトラの予知には二つの種類がある。 運命の女神 マニューバ・フ の鐘が鳴る ォーチュンベル。 これは、数秒から数日程度の近い未来を見通し、かなりの精度でその情報を知ることができる。 運命の女神は マニューバ・ナイ 虚無を夢見る トメアヴィジョン。 こちらは、数か月から数年後の未来まで見通せる代わりに、精度は低い。 見えるのは、基本的に断片的な映像か、あるいはイメージのみ。 エレクトラが自身の破滅らしきものを予知したのは、後者によるものだ。 だから、正確にどんな状況で、誰によって彼女が滅ぼされるのかは分からない。 しかも、その映像が微妙に変化を始めている。 (未来が変わり始めている……? ではこれから先、何が起こるのだ……?) エレクトラは自問を続けた。 もともと未来というのは不確定なものである。 彼女自身、予知した未来をもとに行動し、その未来を変えてしまうこともある。 実際、能力に目覚めたときも自身が騙され、ひどい目に遭わされる運命を改変して難を逃れたのだ。 予知ではなく、ただの予感だ。 「わたしは……わたしの破滅を逃れるために、世界そのものを危機に陥れようとしている……?」 気にならないわけではない。 多くの人間が犠牲になるのは、やはり心が痛む。 しかし、自身の命には代えられない。 エレクトラにあるのは強烈な生存欲求だ。 たとえどれだけの犠牲を払おうとも、わたしは絶対に生き残ってみせる。

次の

絶対にダメージを受けないスキルをもらったので、冒険者として無双してみる / 六志麻あさ【著】/kisui【イラスト】 <電子版>

絶対にダメージを受けないスキルをもらったので

ギルド長の執務室でラフィール伯爵は彼女と初めて対面した。 「この娘が……そうなのか」 三つ編みにした黒髪に、そばかすの浮いた野暮ったい顔立ち。 だが彼女の力は、世界に混乱と災厄と……そして変革をもたらすのだという。 「意外と普通っぽい娘だねぇ」 ギルド長のテオドラもどこか拍子抜けした顔だ。 この場にいるのはラフィールとテオドラ、そしてバネッサ、エレクトラ、セフィリアの五人だった。 今日は顔合わせと、そしてとある『実験』を行うために集まったのである。 (こんな平凡そうな娘に、世界を変えるほどの力があるというのか) ラフィールは内心でつぶやいた。 未だに信じられない話である。 だが、彼は知っていた。 現在、信仰されているのは主に至高神ガレーザや戦神ヴィム・フォルス、癒しの女神であるアーダ・エルあたりだ。 他にも、すでに信徒は失われたが、守りの女神イルファリアや殺戮神メルギアスといった名前もある。 彼女たちはそんな神々から選ばれた使徒らしい。 ならば、利用しない手はない。 バネッサたちがラフィールやテオドラを利用しようとするなら、その裏をかいて、こちらも彼女たちを利用する。 宿願であるアドニス王国の強国化も成し遂げられるかもしれない。 この国を裏から牛耳り、世界に覇を唱える支配者にすらなれるかもしれない。 ラフィールの野望は燃え盛っていた。 (ハルト・リーヴァにもそろそろ接触してもいい頃合いか) 収集した情報から判断すると、彼もバネッサたちと同じく神の力を持つ使徒の可能性がある。 (不肖の娘たちを利用してもいいかもしれん) アリスとリリスは先日ランクAになったと聞いた。 その辺りを口実に使えば、彼を屋敷に呼べるだろう。 エレクトラは地下室への道を歩きながら、内心でつぶやいた。 神のスキルを持つ者が三人。 そして冒険者を統べるギルド長と、アドニス王国の実力者。 「『実験』が上手くいけば、我らの計画を次の段階に進められるわけだな」 「かつて、神話の時代に繰り広げられたという神と魔の大戦……その再現かねぇ」 ラフィールの言葉にテオドラが笑う。 二人に神のスキルのことを直接話すことは禁じられている。 話そうとすれば体に激痛が走るのだ。 スキル 保持者 ホルダー たちに課せられた制約だった。 だが察しのいい二人は、すでに大半のことは分かっているのだろう。 太古の遺跡や古文書などから、自分たちの知らない情報まで集めているかもしれない。 だから、神のスキルのことを直接話せなくても、計画を進めるのに大した支障はなかった。 「いいえ、今度は少し違いますわ」 バネッサが微笑みを返した。 気品と色香を兼ね備えた、艶やかな笑顔。 今日、彼らが集まったのはそのためだった。 「ここだね」 テオドラが扉を開く。 そこは巨大な石室になっていた。 壁には七つの宝玉がはめこまれている。 そのうちの五つは明滅し、二つは輝きを失っていた。 「……なるほど、スキル 保持者 ホルダー の状態を表わしているのね」 つぶやくバネッサ。 集めた情報によると、七人のスキル 保持者 ホルダー のうち、『殺戮』と『支配』の力を持つ者はそれぞれ他の 保持者 ホルダー と戦い、死んだようだ。 「ねーねー、あの石綺麗だね。 チカチカして」 無邪気にたずねたのは、セフィリアだった。 にっこりと笑いながら、こちらに近づき、 「おねーさんもそう思わない? えいっ」 むに、むに、とエレクトラの胸元を両手で揉んでくる。 「……ナチュラルにわたしの胸を揉みしだくのはやめてくれないか、セフィリア」 憮然と彼女をにらむエレクトラ。 「えー、けちー」 「隙あらば触ってくるな、君は……」 「スキンシップだってば、えへへへ」 笑うセフィリア。 今一つ、真意の読めない笑顔だった。 一見して人畜無害に思える。 だが、その目にはなぜか底知れない闇が潜んでいる気がするのだ。 何度か予知をしたものの、セフィリアについて多くを知ることはできなかった。 予知の精度の問題もあるが、もしかしたら神のスキル 保持者 ホルダー に対しては、予知の効力が薄いのかもしれない。 どちらにせよ、警戒は必要だ。 セフィリアに対してだけでなく、バネッサに対しても。 「仲良くじゃれ合うのもいいけど、そろそろ始めましょうか」 「別にじゃれ合ってない」 「いいよー」 ますます憮然とするエレクトラと、朗らかに答えるセフィリア。 「あたしがまず異相空間を出すわ。 この術はかなり不安定で崩れやすいので、セフィリアさんは修復や補強をお願い。 最初は小規模なものから始めましょうか」 「んー、小難しくいお話はセフィリアよくわかんなーい」 「……あたしが今から出すものを『直し』てくれればいいのよ。 後は逐一、指示させてもらうから」 「んー、まだよくわかんないけど、わかったー」 気楽にうなずくセフィリア。 エレクトラは、この段階では手伝えることがないため、ただ見守るだけだ。 (上手くいくのだろうか。 この計画は) 自問する。 胸騒ぎが大きくなった。 不吉な予感が、このところひっきりなしにやってくる。 (わたしの未来は明るいのだろうか。 それとも) 最近は、以前にもまして未来の映像がはっきり見えるようになった。 もともとエレクトラの予知には二つの種類がある。 運命の女神 マニューバ・フ の鐘が鳴る ォーチュンベル。 これは、数秒から数日程度の近い未来を見通し、かなりの精度でその情報を知ることができる。 運命の女神は マニューバ・ナイ 虚無を夢見る トメアヴィジョン。 こちらは、数か月から数年後の未来まで見通せる代わりに、精度は低い。 見えるのは、基本的に断片的な映像か、あるいはイメージのみ。 エレクトラが自身の破滅らしきものを予知したのは、後者によるものだ。 だから、正確にどんな状況で、誰によって彼女が滅ぼされるのかは分からない。 しかも、その映像が微妙に変化を始めている。 (未来が変わり始めている……? ではこれから先、何が起こるのだ……?) エレクトラは自問を続けた。 もともと未来というのは不確定なものである。 彼女自身、予知した未来をもとに行動し、その未来を変えてしまうこともある。 実際、能力に目覚めたときも自身が騙され、ひどい目に遭わされる運命を改変して難を逃れたのだ。 予知ではなく、ただの予感だ。 「わたしは……わたしの破滅を逃れるために、世界そのものを危機に陥れようとしている……?」 気にならないわけではない。 多くの人間が犠牲になるのは、やはり心が痛む。 しかし、自身の命には代えられない。 エレクトラにあるのは強烈な生存欲求だ。 たとえどれだけの犠牲を払おうとも、わたしは絶対に生き残ってみせる。

次の